MRI撮影と造影剤投与時の事故

ステロイド点滴を初めて1日経って、西洋医学の薬の破壊的な力を存分に味わった。


当分はまともには歩けないだろうと思っていたのに、
1日目の投与が終わると立ってふらふらしながら歩けるようになっていた。

そして次の日には、体が少し軽くなっており、これから最低3日と言われたその期間を乗り切って、
それ以上ステロイド投与が延長にならないように、
これだけは受け入れようと思いを新たにしていた。

3日間ほど西洋医学のパワーのありがたさを受けて、
その後、体からその薬で得た代償に得た副作用の毒を消すように努力していけばいいと。


そんな事を思っていて2日目の点滴が開始されたしばらく後、
医師から「そのままMRIの撮影に行ってください」と言われた。

せっかく改善傾向にあるので、
私は、これ以上ストレスを溜める環境に身をさらしたくなかったから、
せめて点滴が終わるまでは行きたくはなかったのに、
ブッシュT独裁の命令は絶対だった。

私は、点滴をつけたまま、MRIの撮影を受ける事になった。

点滴の薬を左の腕から、右の腕からは造影剤、そしてMRIの撮影という、、
体内でどんな化学反応が起きるのかと想像しただけで気分が悪くなる。
この体内で起きる変化には誰が責任を負ってくれるのだろう。

原発問題のように数年後に発病しても「因果関係はありません」で片づけられそうな事を想像しただけでぞっとする。
何故、検査を受ける患者にその選択権は与えられていないのだろうか。

悪いイメージはストレスとなり症状を悪化させると思ったので、
出来るだけそう考えないようにとただただ撮影が終わるのを無心で待つようにした。


すぐに嫌な方に想像を膨らませて自己暗示かけてしまう( 一一)


そして、そんな私の必死の努力も一瞬にして無駄にするような事故が起こった。

MRIの撮影の途中で、造影剤が投入されるのだが、
私が点滴をしているという事で、造影剤を点滴から注入する事になった。
新しい針を刺されるよりかは幾分刺激が少なくマシだと少しほっとしていた。

そして造影剤が投入されてしばらく経った後、途中で腕が引きちぎられそうなぐらいにその腕が痛みだした。

痛い・・・痛い・・・痛い・・・痛すぎる!!
「すみません!痛い!痛い!!腕がひきちれそうです!!!」
と、訴えて、助けを呼んだ。

私の担当チームの一人で造影剤を投入した若い女性医師は、
「漏れてる様子ないですけどねー」
「上手く入ってないのかなー」
「盛りあがってないしー、漏れていないと思うんですよー」
と、私が苦しんでいる隣で、呑気にぺちゃくちゃ若い技師と会話をしている。
反省するとか、ごめんんさいとか、大丈夫ですかとか、苦しんでる私には一言もない。

上の人が何人かバタバタとあらわれ、すぐに処置をしてくれた。
「浸透圧の関係か」
「漏れてるかもしれないぞ」
結局、バタバタ走って画像を確認しに行って、
やはり造影剤がきちんと投入されておらず、やはり漏れていたようだ。

その後、全ての撮影が無駄になるという事で、
もう一度、今度は点滴の針とは違う通常の方法で造影剤が打たれて作業が再開された。

漏れた方の腕は相変わらず激痛が走り、他の腕から造影剤が追加投入され、
もう泣きたいほど嫌だった・・・

終わった後で、MRI室から出てきた時に、MRIの順番を待っている患者さんから、
「随分と長かったですね!大丈夫でしたか!?」
「途中でなんだか、事故だ事故だって大騒ぎしながら人が何人か入っていきましたよ」
「中で何があったんですか?」
と聞かれた。

やはり、あれは事故だったんだ・・・

生気を吸い取られて、やっと病室に戻り、その日の点滴が終了して、
立ってみようと思ったら、昨日の点滴開始前並にまで体が戻ってしまったような違和感を感じた。

また、甚大なストレスを受けて、症状が悪化した・・・
夕方に担当医が現れたので、すかさず、日中の件と体がパルス投与前に戻った事を伝えた。

「日中の造影剤投与ミスという大きなストレスを受けて、明らかに今日の開始前より症状が重く戻った気がする」
「立って歩けて回復傾向にあったのに、明らかに体の状態がおかしい、痺れが増している」

と訴えた所、

「ストレスで影響??」
「 そんな事はありえませんよ、単なる気のせいですよ」

とまたしても、何も考えていないのか、無責任なのか、即答発言。


後でネットなどで色々とみてみると、
強力なストレス時には4~6倍~12倍が副腎から分泌されるとか、
ステロイド治療中は、出産や手術などのストレスがかかるときには一時的に増量を必要とすることがあるとか、
歯科治療に伴うストレスにより自己免疫疾患の症状が憎悪することがある。


ステロイド剤を投与されてる自己免疫疾患患者は、ストレスに敏感なため主治医に相談して、処置前にステロイド剤を増量したほうが良い。

などいくつも出て来た。

つまり、MRI撮影時の強力なストレスを受けて、点滴注入分を消費してしまったのではないか。

医師は頭良さそうに見えて、単細胞なのか。
所詮自分で経験した事などわかるはずもないのだろうが、わかろうともしない壁を作る態度は最悪だなと思った。

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