時々廊下に何人もの医師たちが群れをなして歩いているのを見かける事があった。
「これから何かあるんですか??」と看護師に聞くと、
「日は整形の総回診の日ですよ」などと教えてくれた。
そしてその時に「脳神経の大名行列は初めて見ると驚くかもしれませんね~」と言われた。
どうやらそれはそれは華々しく凄い大名行列なのだそうだ。
白い巨塔のドラマを思い出しながら、たまにはそういうイベントを見るのは楽しいかもしれないとワクワクして待ち焦がれていた(基本的に暇人なので)。
そして、いよいよその日が近づいた前日に研修医が私の所にやってきてこう言った。
「教授の総回診があるのですが、別室にてそれを受けて頂けて頂きたいのでお願い出来ますか??」
と。
あれ?別室???大名行列は???
質問系なのでとりあえず、
「それは、私には断る権利があるという事でしょうか?」
と聞いてみると、
「・・・いえありません・・・」
と言われた・・・(´-ω-`)
まあ、別に面白そうなので全然かまわないしむしろ楽しそうな響き♪に好奇心がそそられるけど、
どうしても、この常に「絶対服従」という立場関係がいや。
私の意志なんか全く関係ない事がいつもいつも起こっていて民主主義はどこへいったと思ってしまう。
「で、どんな事をするのでしょうか?」
「教授が診察します、そしてそれを囲むように医師たちが見ています。」
「人によっては裁判所のように思えて、自分が被告になった気分だと思われて気分を害される方もいますね。」
へ~そうなんだ、でも、それはそれで楽しいかもしれない♪、
痛くないならなんでもいいや~と思って「わかりました」と答えた。
その当日の朝は、朝食を食べたすぐぐらいで呼び出された。
研修医が車椅子に私をのせてその法廷へと向かった。
順番待ちをするという事で別室の隣の部屋で待たされたが、
今にもねずみやゴキブリがいそうな古めかしく汚い物置部屋といった感じの荒んだ部屋で、気持ちが落ち着かない。
被告人として収容された部屋として、ここは懲罰房かと思え気持ちが煽られる。
そこに私より10才ぐらい若くて細くて消えそうな感じの女性がいた。
顔は青白く表情もどことなくうつろで沈んでおり、陰性よりに見える。
なんとなく話かけてみたら、私と同じ多発性硬化症で、彼女は頭の方に問題があり、
既に片側の目が見えない!という事だった。
そしてその直後ぐらいについに法廷へとおよびがかかった。
教室の真ん中に診察台があり、そこに教授がいる。
それを取り囲むように長机がコの字型にならび、その科の医師たちが勢揃いし座ってじーっと中央を見ている。
そして、その真ん中のあたりに私の担当医が座っていた。
教授が私の診察を始めた。
私がどういう病気と診断されて入院をしており、その後の検査結果などが1枚の紙に纏められており、
教授がそれを持ち上から読み上げながら周りの医師達に確認しながら診察は始まった。
のをおとなしく黙って聞いているはずだったのだけれど、
いやそれは違うな~科学を大切にする場所で(←嫌味)嘘は良くないよな~と思う所で思わず横槍を入れてしまった。
「診断された医師の方々はそうとらえられているようですけど、これはいつもの事でとりわけ今回の事と関連していたかというとそうでもないと思います。」
とか。
教授の話をブツブツきる患者もまた珍しいかもしれない・・・。
最近「痛み」という刺激ばかりで、脳ミソのあたりがこうなんかエキサイティングな事に飢えていたような気がする・・・。
こういう賢い人達のロジカルなやりとり好き、アドレナリンが出てくる♪
そして、教授が私の身体の状態の確認を始めた。
いつものあのシルバートンカチのような器具で叩いたり、振動を送ったり、温度を確認したり、今まで受けてきた通りひととおり。
そして、まず第一声。
「担当医君、君、手技下手だね」
「何でこれでギラン・バレー診断するの?これでそれはないでしょ」
ほーら、やっぱりp(,,`・ω・´,,)q 誤診!誤診!!!
「これとかもちょっとおかしいよ、それとも僕がおかしいのかなぁ」
やっぱり若いもんは危険だp(,,`・ω・´,,)q
誤診治療により医原病になるところだった~ε~ε~┌(|||´Д`)ノ
その後、教授は私の中指を左右パチパチと何度もならした。
そして、右と左としこく繰り返して、右に少し異常を発見した。
やはり教授ともなると技術も素晴らしいものなんだなーと思わず感心してしまった。
こういうお偉い先生に初めから見て頂こうとすると、キャッシュを積まなきゃいけないんだろうね。
高尚そうに見える医療のお仕事も結局お金なのかと思うと嫌な世の中ですね。
その後、歩行チェックが行われた。
つま先と踵をつなげながら綱渡り歩きをするという、入院してからずっと出来ない事をやらされた。
ステロイド点滴のおかげで多少出来るようになっており、
両手を水平に伸ばしてスピードをつけるとなんとかその動きをする事が出来た。
両方の手でバランスをとらないとその動きは出来ないし、
足裏が痺れて感覚がないので、内転筋群をフル稼働させないと歩けない。
痺れていない奥の方の内転筋と脇の下真っ直ぐにし、それでも足りない部分は腕でバランスを保って歩いた。
何度か繰り返し行ったりきたりさせられたが、それを見てこういわれた。
「ずいぶん、綺麗に歩くんだね」
そういわれてみるとバレエで養った筋力をフル稼働させればなんとか歩けるもんだし、
片足バランステストも然り、「バランスいいよね・・・」と言われ・・・参考にならずゞ( ̄m ̄* )
バレエはやっぱりすごいな~~~と改めて思った。
-->「これから何かあるんですか??」と看護師に聞くと、
「日は整形の総回診の日ですよ」などと教えてくれた。
そしてその時に「脳神経の大名行列は初めて見ると驚くかもしれませんね~」と言われた。
どうやらそれはそれは華々しく凄い大名行列なのだそうだ。
白い巨塔のドラマを思い出しながら、たまにはそういうイベントを見るのは楽しいかもしれないとワクワクして待ち焦がれていた(基本的に暇人なので)。
そして、いよいよその日が近づいた前日に研修医が私の所にやってきてこう言った。
「教授の総回診があるのですが、別室にてそれを受けて頂けて頂きたいのでお願い出来ますか??」
と。
あれ?別室???大名行列は???
質問系なのでとりあえず、
「それは、私には断る権利があるという事でしょうか?」
と聞いてみると、
「・・・いえありません・・・」
と言われた・・・(´-ω-`)
まあ、別に面白そうなので全然かまわないしむしろ楽しそうな響き♪に好奇心がそそられるけど、
どうしても、この常に「絶対服従」という立場関係がいや。
私の意志なんか全く関係ない事がいつもいつも起こっていて民主主義はどこへいったと思ってしまう。
「で、どんな事をするのでしょうか?」
「教授が診察します、そしてそれを囲むように医師たちが見ています。」
「人によっては裁判所のように思えて、自分が被告になった気分だと思われて気分を害される方もいますね。」
へ~そうなんだ、でも、それはそれで楽しいかもしれない♪、
痛くないならなんでもいいや~と思って「わかりました」と答えた。
その当日の朝は、朝食を食べたすぐぐらいで呼び出された。
研修医が車椅子に私をのせてその法廷へと向かった。
順番待ちをするという事で別室の隣の部屋で待たされたが、
今にもねずみやゴキブリがいそうな古めかしく汚い物置部屋といった感じの荒んだ部屋で、気持ちが落ち着かない。
被告人として収容された部屋として、ここは懲罰房かと思え気持ちが煽られる。
そこに私より10才ぐらい若くて細くて消えそうな感じの女性がいた。
顔は青白く表情もどことなくうつろで沈んでおり、陰性よりに見える。
なんとなく話かけてみたら、私と同じ多発性硬化症で、彼女は頭の方に問題があり、
既に片側の目が見えない!という事だった。
そしてその直後ぐらいについに法廷へとおよびがかかった。
教室の真ん中に診察台があり、そこに教授がいる。
それを取り囲むように長机がコの字型にならび、その科の医師たちが勢揃いし座ってじーっと中央を見ている。
そして、その真ん中のあたりに私の担当医が座っていた。
教授が私の診察を始めた。
私がどういう病気と診断されて入院をしており、その後の検査結果などが1枚の紙に纏められており、
教授がそれを持ち上から読み上げながら周りの医師達に確認しながら診察は始まった。
のをおとなしく黙って聞いているはずだったのだけれど、
いやそれは違うな~科学を大切にする場所で(←嫌味)嘘は良くないよな~と思う所で思わず横槍を入れてしまった。
「診断された医師の方々はそうとらえられているようですけど、これはいつもの事でとりわけ今回の事と関連していたかというとそうでもないと思います。」
とか。
教授の話をブツブツきる患者もまた珍しいかもしれない・・・。
最近「痛み」という刺激ばかりで、脳ミソのあたりがこうなんかエキサイティングな事に飢えていたような気がする・・・。
こういう賢い人達のロジカルなやりとり好き、アドレナリンが出てくる♪
そして、教授が私の身体の状態の確認を始めた。
いつものあのシルバートンカチのような器具で叩いたり、振動を送ったり、温度を確認したり、今まで受けてきた通りひととおり。
そして、まず第一声。
「担当医君、君、手技下手だね」
「何でこれでギラン・バレー診断するの?これでそれはないでしょ」
ほーら、やっぱりp(,,`・ω・´,,)q 誤診!誤診!!!
「これとかもちょっとおかしいよ、それとも僕がおかしいのかなぁ」
やっぱり若いもんは危険だp(,,`・ω・´,,)q
誤診治療により医原病になるところだった~ε~ε~┌(|||´Д`)ノ
その後、教授は私の中指を左右パチパチと何度もならした。
そして、右と左としこく繰り返して、右に少し異常を発見した。
やはり教授ともなると技術も素晴らしいものなんだなーと思わず感心してしまった。
こういうお偉い先生に初めから見て頂こうとすると、キャッシュを積まなきゃいけないんだろうね。
高尚そうに見える医療のお仕事も結局お金なのかと思うと嫌な世の中ですね。
その後、歩行チェックが行われた。
つま先と踵をつなげながら綱渡り歩きをするという、入院してからずっと出来ない事をやらされた。
ステロイド点滴のおかげで多少出来るようになっており、
両手を水平に伸ばしてスピードをつけるとなんとかその動きをする事が出来た。
両方の手でバランスをとらないとその動きは出来ないし、
足裏が痺れて感覚がないので、内転筋群をフル稼働させないと歩けない。
痺れていない奥の方の内転筋と脇の下真っ直ぐにし、それでも足りない部分は腕でバランスを保って歩いた。
何度か繰り返し行ったりきたりさせられたが、それを見てこういわれた。
「ずいぶん、綺麗に歩くんだね」
そういわれてみるとバレエで養った筋力をフル稼働させればなんとか歩けるもんだし、
片足バランステストも然り、「バランスいいよね・・・」と言われ・・・参考にならずゞ( ̄m ̄* )
バレエはやっぱりすごいな~~~と改めて思った。
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