眼科での検診は異常なし

入院する前と、した後と、何度か目の動きなどを確認されていたが、
ぱっと見た所、特に気になる所などが見つけられないため、
私の担当チームは、眼科医に精密検査を依頼した。



いつものように車椅子でそこまで運ばれてまずはコンタクトや眼鏡を作るのと同じように、
眼圧の検査、視力の検査、それに加えて、神経の反射を確認するテストを行った。
その時点で特に問題なし。

その後、眼科の医師による検査が始まった。
ライトを当てながら目の玉を言われた方向に動かしていく。
流石に、コンタクトを作るレベルの見方ではなく、細かくチェックが続けられた。

医師の言う通りにぎょろぎょろ動かす眼の玉を見ながら、医師が一言。
「どこにも、何も異常なさそうだな~」
「僕にはとても綺麗な眼に見える」

「私もそう思います、もともと目が悪いのはおいておいて、それ以外で視界がかけたりぼやける事も二重に見える事もありませんし」

「ぱっと見は何一つ悪そうな所は見つけられないけれど、脳神経の先生達のお願いだからしょうがないか~」
「お手紙もらってるからなー」
「白を確定する為に精密検査しないといけないよなぁ、面倒だけどまあしょうがないですかね」

と言って、私に瞳孔を開く為の目薬をした。

その後、待合室にて瞳孔が開くまで30分ぐらい待つ事になった。

その間、他の患者さんと私を診てくれたのとは別の医師との会話が耳に入ってきたので、ずっと聞いていた。
70歳ぐらいの女性の患者さんが医師と会話している。

「早く白内障の手術した方がいいよ」
「でもね、先生、手術した友達があまりよい事言ってないんですよ」
「白内障は手術しなきゃなおせないんだから」
「でも、やっぱり手術はしたくないんです」
「嫌だとか言ってらんないでしょ!どんどん見えなくなってるんだから」
「手術が必要といわれてもう数年経過してますけど、まだ見えてるんですよ。なんとかならないでしょうか?」
「白内障は治んないんだよ、そんな我侭言うんじゃないよ」
「でも、いまだって先生の顔もちゃんと見えてるし、他の方法が何かないか知りたいんです」
「糖尿の事もありますし・・・」
「手術以外ありません、さっさと手術しなさい!!早く予約する!」
という会話がずっと繰り返されていた。

どうやらこの患者さんは糖尿病からくる視覚障害のようで、
医師は手術以外にはないと、強く言い切っていた。

私のマクロビの本(Theマクロビオティック)からひろって考えると、
白内障は手術が行われることが一般的だが、食事方法の修正なしには、いずれ再発する可能性があるとある。
乳製品、果物、砂糖、お菓子、アルコール、薬物~の過剰摂取が原因ともあり、
軽度の場合は手術せずに3~4ヶ月の食事療法で回復出来るともある。


手術しない方法を模索している患者さんに、
「手術しかない」と言い切るのが実際の医療の現場なんだなとしみじみ思った。
医師が使える魔法は外科手術とキラキラお薬なのだ、これが西洋医学の限界であり、これを踏み外す事はタブーなのだろう。

さて、私の瞳孔が開いた所で網膜などの撮影を行った。

それの画像を見ながら、医師が噴出した。

「思った通り何もなかった(笑)」
「神経も綺麗だし、何の異常もないですね」
「しかも、カーブといい、厚みといいとても綺麗な状態の眼ですね」
「やっぱり、異常はありませんでしたね(笑)」

とお褒め頂いた。

とりあえずほっとしたけど、精密検査代また加算だよと、切なくなった。

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